豊穣の角の覚書

マンガのお仕事をしていた頃 &今の暮らし あれこれ

デビュー作

一番最初に作品が掲載されたのは

読者の対象年齢が小学校低学年の雑誌だった 

 

たぶん

 

このあたりの記憶が曖昧で

アシスタントをしながら 複数の出版社 編集部に投稿 持ち込みをしていて 時系列がはっきりしないのだが

自分の創作の芯となるものを掴みかけたのは

その児童向け雑誌に短編を描いた時だったと思う

 

掲載後

小学生の女の子からえんぴつで描いたキャラクターの似顔絵付きの 感想のハガキを受け取った

編集部からも 多少の評価を得ることが出来た

 

本当にありがたい事だと 当時より今の方がより強く思う

もちろん 当時も感謝していたし 嬉しくもあったのだが それよりも印刷された自分の作品を改めて観て あまりの拙さに慄く気持ちの方が大きかった

 

この雑誌で私が一番 下手くそだ

次回作はもっと頑張らなきゃ!!!

 

ところが そのあとすぐに雑誌が名称を変えて もっと上の年齢の小中学生向けにリニューアル

誌風が一変

編集者も異動でほとんど入れ替わり

求められる絵柄も 自分の物とズレが生じた

 

掴みかけた糸口を見失う形になり

結局 縁が切れてしまった

 

幻のデビュー作(笑)

 

そのあと 見失った糸口をもう一度掴むまで 

レディースコミックスやホラー誌を渡り歩いて迷走する事になる