豊穣の角の覚書

マンガのお仕事をしていた頃 &今の暮らし あれこれ

ホラーな絵

子供の頃 怖いもの が ダメだった

 

遊園地のお化け屋敷も絶対入らなかったし ゾンビの映画はポスターからも目を逸らす

従兄弟が観ていた特撮もののテレビシリーズも怪人や怪獣を正視できなかった

 

ホラーマンガはちょっと違って

学校で同級生の間でコミックスが回し読みされていたし 雑誌を買えば好まざるものも掲載されていて忌避しようと思えばできるものを何故か読んでしまっては怯えていた

 

当時 人気の作品は絵がほんとに怖くて

画力の高い漫画家さんが多かったと思う

ページに触るのもおっかなびっくり

読後は何故か手を洗っていた

 

それがやがてアシスタントをするようになって 必要に応じて自分が怖い絵を描く機会が巡ってきた

お仕事なので 是非もない

 

描いてみると割と適性が有ったようで ホラー専門誌でちょっとしたカットや 実話怪談をコミカライズさせていただいたこともある

 

自分が描く立場になって、これは作り物だという認識が強くなったのかもしれない

どうやったらもっとインパクトのある絵になるかと考えていては恐怖にかられる余裕も無い

 

さらに アシスタント先での作業中 レンタルした映画を流すことがよくあって、毒々しいB級C級ホラーにも慣れた

 

これまで特に恐ろしかったのは 映画では 鈴木清順監督のツィゴイネルワイゼン まんがは 神様@手塚治虫火の鳥 未来編

恐ろしいと同時に強烈な魅力があった

 

今でもテーマパークのお化け屋敷には入らないし スプラッタは苦手だけれど 怪談は描きたいと思っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お餅で⁉️

コロナでとんとシネコンからも足が遠のいているけれど 最近、上映時間が長い映画が公開されたらしく お餅を食べるとトイレが遠くなる という嘘か誠かわからないけれど本当だったらありがたいライフハックが流れてきた

 

ロードオブザリング王の帰還の頃 すでに囁かれていたらしい 聞いてない!

あれは上映時間が4時間近くて 予告編がまた長かった 水分を極力絶って足元を冷やさないようにしてなんとか途中で離席せずに乗り切った

 

今後のために効果の有無を確かめねば

幸い 正月が過ぎてセールになっていた切り餅を非常時用の備蓄にもなろうかと買い込んである

うまくいけばバスで移動の時にも使えるし

 

それにつけてもロードオブザリング三部作

特に王の帰還は長かった

ただ 有楽町の大きな上映館 ほぼ満席状態で それこそ咳きひとつなく静まり返り全員がスクリーンに集中していて 素晴らしい環境で鑑賞できた

 

映画上映中 ものを食べ続けたり私語を交わしたりガラケー鳴らしたりする層は一作目でリタイアしたと思われ

エンドロールでトイレに走る人以外は灯りがつくまで観客はひたすら物語に浸ることができた

 

ちなみに 一作目 旅の仲間 はテーマパークに隣接したシネコンで観たせいか 暇つぶしや話題作だからよく知らないけど観に来たような客が上映中 騒がしくて辟易し そこは積極的に利用することは無くなった

 

母のお気に入り映画だった 風と共に去りぬ

小学生の時 リバイバルを日比谷の映画館に見に行った

途中で10分ほどの休憩時間があって 上映時間が長いからかと思っていたが フィルムの入れ替えの時間でもあったのかな?

 

とにかく まずは餅!

条件を変えて色々試してみようと思う

 

大福も有りかな

お餅の量が少ないとダメだろか

 

 

 

 

 

 

 

発芽

自分が身体壊したり

家族を介護して看取ったりしている間 漫画もあまり描けなかったのだけれど

最近になって いくつかストーリーの芽が出てきた

 

コロナ禍で一人でいる時間が増えて あれこれ考えたことに加え

ブログを始めて 一気にまとめて投稿しているうちに頭の中が整理された気もする

 

一番忙しかった時期 毎月2本の短編読み切りを書いていた

ストーリーを作るときは

こういう人物 と性格や生い立ち外見などが決まったら この人はどういう行動をするか というところから組み立てる場合と

こういう事件が起こる というところから それに当てはまる人物を作る場合があって

 

今回は前者

とても嫌な人物像が出来てきたので その嫌な部分をどう活かすかがポイントだけれど インパクトの強いキャラクターなのでストーリー自体はシンプルでいい気がする

 

春には形にできるといいな

 

 

 

 

 

 

 

 

非常用持ち出し袋

10年以上前 町内会で配布された持ち出し袋

ちょっと小さい

 

アルコールジェルなど感染症予防グッズは重たいし嵩張るし 

リュックのストラップが細いので肩に食い込みそう

 

先日の地震もあって 買い換えることにした

宮城県のメーカーのものをチョイス

 

手動充電でスマホに充電も出来るラジオを始め

防災ずきん 毛布や空気枕など19点のアイテムがセットされている

 

マスクやアルコールジェルももちろん入ってた

 

2リットルの水のペットボトル入れると当たり前だけど重いし もちろん使わずに済むに越したことは無いけれど

寝室の隅に立てかけると 少しは安心

 

せめてこのパンデミックが治まってくれればなあ

山火事も心配

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランチタイム

晴れているのに 池の周りの石畳が濡れていて 

まさか誰か落ちて這い上がった跡かと思ったら お食事中だったようです

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獲物を探し

 

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飛び込んで

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何か獲って

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よっこいしょ と上陸

 

 

 

 

ネーム といっても

名前 の事ではなく

漫画を描く時 あらすじ、の次 下書きの そのまた下書き くらいの作業のことで

これも漫画家によって あるいは編集者によって仕様が色々異なる

 

私の場合は頭の中で こんな人物のこんな話 というのが浮かんだら B5サイズの子供用のお絵かき帳などに鉛筆で書き込んで行く

 

コマ割りとセリフ 大体の構図

私の場合 その時のキャラクターの感情で強調するしたいことや キャラクターの容姿の特徴があればそれも描く

 

スラスラ進むこともあれば、何度もやり直したり、途中で行き詰まって一からやり直すことも

 

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完成したら この状態で編集者に読んでもらい OKが出たら原稿用紙に本格的に下書きを始める

 

ネームができれば作業の半分以上はクリアしたようなものだと思う

ストーリーを思いつかない時間はとても苦しい

緊張のせいか良く眠れないし 食欲が落ちたり、逆に甘いものが大量に欲しくなったり、頭痛や吐き気がすることもあった

 

ネーム という言葉の由来は知らない

 

この作業をすっ飛ばして 直接原稿用紙に描いていく剛のものもいれば

ネームの段階でもっと絵を描き込む漫画家 あるいはそれを要求する編集者もいる

 

一番忙しかった時期は毎月2本のお仕事を頂いていた

連載長編ではなく読み切り形式

いま思うと我ながら良くやったなー と思う

 

 

 

 

 

 

 

 

10年めかぁ

あの日は所用で隣の県まで足を伸ばし、いつもは帰りの乗り換え駅で降りて食事をするのだが、何故か気が進まず

そのまま自宅から割と近い駅まで移動したところであの地震が起きた

 

長い長い揺れ

建物から離れて通りの真ん中に移動して立ちすくむ人たち

停まった車の中には固まった表情のドライバー

 

収まるどころか更に強い衝撃が来て、揺れも大きくなったあたりで泣き出す若い女性がいた

 

東京の下町生まれなので子供の頃から関東大震災の悲惨な話も聞いていたし 南海トラフ 首都直下型と言った単語は恐怖と直結していた

とうとう とうとう とうとう来た

 

ようやく揺れがおさまったところで 案の定ガラケーは通話もメールもTwitterも繋がらず、交通機関は止まり、その辺りに一台だけの公衆電話に長い列ができた

 

当時 高齢の家族が一人で自宅で過ごして居たので連絡を取りたかったが、徒歩でも1時間程度で自宅付近まで戻れたので電話は諦めて歩き始めた

 

空気がとても冷たくて空が暗かったのを覚えている

 

何故かこの時 歩きながら頭の中で繰り返し 金毘羅ふねふね♪ が再生され、四国に縁故は無いし普段特に歌った記憶もないのに何故?と不思議だったのだが、昨年、最初の緊急事態宣言中 人通りが激変した街をウォーキング中にも同じことが起きた

 

気がつくと頭の中で歌っている

周囲に人がいない時は小さく声に出した

ネガティブな記憶に紐付けしてしまって歌に申し訳ない気もするが、どうも非常時に自分を鼓舞しているらしい

 

当時 自分の人生の終わりに10大ニュースを選んだら確実にこの震災はランクインするな と思っていたら今度はこのパンデミック

 

それでなくてもこの10年 自然災害が増えた印象がすごい

 

もうトップ10にエントリーするような事態は勘弁して欲しいものだ