豊穣の角の覚書

マンガのお仕事をしていた頃 &今の暮らし あれこれ

ネーム といっても

名前 の事ではなく

漫画を描く時 あらすじ、の次 下書きの そのまた下書き くらいの作業のことで

これも漫画家によって あるいは編集者によって仕様が色々異なる

 

私の場合は頭の中で こんな人物のこんな話 というのが浮かんだら B5サイズの子供用のお絵かき帳などに鉛筆で書き込んで行く

 

コマ割りとセリフ 大体の構図

私の場合 その時のキャラクターの感情で強調するしたいことや キャラクターの容姿の特徴があればそれも描く

 

スラスラ進むこともあれば、何度もやり直したり、途中で行き詰まって一からやり直すことも

 

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完成したら この状態で編集者に読んでもらい OKが出たら原稿用紙に本格的に下書きを始める

 

ネームができれば作業の半分以上はクリアしたようなものだと思う

ストーリーを思いつかない時間はとても苦しい

緊張のせいか良く眠れないし 食欲が落ちたり、逆に甘いものが大量に欲しくなったり、頭痛や吐き気がすることもあった

 

ネーム という言葉の由来は知らない

 

この作業をすっ飛ばして 直接原稿用紙に描いていく剛のものもいれば

ネームの段階でもっと絵を描き込む漫画家 あるいはそれを要求する編集者もいる

 

一番忙しかった時期は毎月2本のお仕事を頂いていた

連載長編ではなく読み切り形式

いま思うと我ながら良くやったなー と思う